伊都キャンパス周辺には、古くからこの地域で、人々の往来が盛んであったことを示す遺跡が数多く残っています。移転決定から、度重なる調査の結果、縄文時代から江戸時代までの数多くの遺跡が分布し、貴重な遺物が出土しています。特に大寶元年(701年)と記された木簡は、大宝律令が制定され、元号表記が開始された年のものです。遺跡の調査・保存に関しては、九州大学内外の研究者及び福岡市教育委員会をはじめとする関係機関から慎重な意見聴取を進め、学術的な見地から、可能な限りの現状保存方針を採り、キャンパスの空間構成上、造成技術的に不可避な箇所については、重要部分を移設保存することにしています。 |