公益財団法人九州大学学術研究都市推進機構(OPACK)

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【9月28日開催しました】九州大学発スタートアップマッチングセミナー「研究成果が創る新たな価値」

公開日:2022年9月1日

開催日 2022年9月28日
開催時間・式次第

・セミナー

 13時30分から16時00分

 

・個別面談/名刺交換会

 16時10分から17時30分

開催場所

日本橋ライフサイエンスビルディング9階913会議室

開催住所

東京都中央区日本橋本町2-3-11

お問い合わせ

公益財団法人九州大学学術研究都市推進機構【担当 吉田】

電話 092-805-3677

FAX 092-805-3678


メールアドレス:seminar@opack.jp
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本セミナーに興味を持っていただきありがとうございます。

先着制で定員に達したため、募集を締め切らせていただきました。
また、参加については事前申込制となっておりますことご了承ください。

 

 

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登壇者

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  • F.MED株式会社
    代表取締役CEO
    下村 景太 氏

     

     

    「マイクロサージャリー支援ロボットの開発」

    〜乳房再建、リンパ浮腫患者さんの希望となることを目指して〜

     

     

    ◆キーワード

    手術支援用ロボット、マイクロサージャリー、形成外科、整形外科、ロボティクス、手術

     

    ◆プロフィール

    過去20年以上メーカーや卸売企業で医療機器のマーケティングや新事業開発に従事。2019年から、九州大学先端医療オープンイノベーションセンターの当ロボット開発プロジェクトコンソーシアムに、事業化主体企業の実務担当として参画。ロボットの事業化を目指して発明者らと共に2021年3月F.MED株式会社を設立、代表取締役就任。

     

    ◆会社紹介/技術説明

    医療機器の開発を主な事業としており、現在はマイクロサージャリー支援ロボットの開発に取り組んでいます。
    マイクロサージャリーとは、Φ1mm程度の血管等を縫ってつなぎ合わせる手術の技術を指し、乳房切除後の再建手術やリンパ浮腫軽快化手術に用いられます。高難易度ゆえ実施できる医療機関が少なく、治療の選択肢として得られていない患者さんも多く存在します。
    本ロボットは先端に高精度、高剛性、高速度なリニアモータ駆動マニピュレータを装備しており、マイクロサージャリーに求められる微細な作業を支援します。ロボットの支援でマイクロサージャリーを実施できる医師や医療機関を増やし、結果、救える患者さんを増やすことを目標としています。

 

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  • 合同会社二次元材料研究所
    代表社員
    河原 憲治 氏

     

     

    「究極の原子シート『グラフェン』など二次元材料の社会実装化に向けて」

     

     

    ◆キーワード

    グラフェン、二次元材料、原子層材料、ナノカーボン

     

    ◆プロフィール

    2011年より九州大(先導物質化学研究所[2011-2015]、グローバルイノベーションセンター[2016-2021])にて、グラフェン等の「二次元材料」の合成・プロセスの研究開発に取り組む。グラフェン合成に関して第36回応用物理学会論文賞[2014]、グラフェンの結晶品質に関して第4回応用物理学会・薄膜・表面物理分科会論文賞[2020]を受賞。2018年「大学発ベンチャー事業シーズ育成支援プログラム(九大ギャップファンド第2期)」にて協力者(事業経営予定者)として携わり、2021年に合同会社二次元材料研究所を設立。

     

    ◆会社紹介/技術説明

    2004年にグラフェンが単離されて以来、究極の薄膜として二次元材料が注目されてきました。その中、二次元材料の産業化には高品質・大面積が欠かせないとして、半導体や高感度センサー等の基幹材料を志向し、二次元材料の合成法やその取扱い(プロセス)に関する研究開発を行ってきました。2021年、二次元材料に特化して製造・研究開発を行うことを目的として弊社は設立されました。九大ギャップファンドを契機に、株式会社産学連携機構九州(九大TLO)と提携して、グラフェン試験販売を行っています。また、2022年からは、NEDO先導研究プログラム「高機能テープを用いた二次元材料の革新的転写法の開発」(九州大、日東電工株式会社)に参画し、二次元材料転写技術の開発にも携わっています。

 

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  • 株式会社日本炭素循環ラボ
    代表取締役副社長
    安藝 翔馬 氏

     

     

    「最先端のCO2回収・再資源化技術でカーボンニュートラルとSDGsを達成する」

    ~高度な炭素循環に基づく持続可能な社会を実現~

     

     

    ◆キーワード

    CO2分離、CO2回収、CO2利用、CCU

     

    ◆プロフィール

    大阪府立大学大学院工学研究科にて博士(工学)を取得。日本学術振興会 特別研究員(DC2)、修了後は九州大学 工学研究院 化学工学部門 博士研究員。2020年 4月より特任助教、2020年12月に株式会社日本炭素循環ラボを設立し、代表取締役 副社長に就任。九大発のCO2回収技術の社会実装を目指して事業展開中。
     
    ◆会社紹介/技術説明
    日本炭素循環ラボは、九州大学において開発された低コスト・高性能なCO2分離・回収・再資源化技術を実用化・社会実装し、持続可能な社会の実現に貢献することを目的に2020年12月に設立された九州大学発のベンチャー企業です。
    コアとなるCO2回収技術であるアミン含有ゲル粒子を用いたCO2吸収材料は、10年ほど前からNEDOおよびJSTの支援により九州大学で研究・開発しており、生物が体内でCO2を運搬する仕組みを模倣した全く新しい原理のCO2分離材料として注目されています。現在はこの新しいCO2分離材料を用いた低コスト・高性能なCO2分離・回収システム、そして回収したCO2を有効活用する仕組みを開発・実証しています。

 

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  • 九州大学 大学院 工学研究院 化学工学部門
    教授
    三浦 佳子 氏

     

     

    「腸内細菌を制御する高分子微粒子、人工抗体の開発」
     
     
    ◆キーワード
    高分子マイクロゲル粒子、糖鎖高分子、分子認識
     
    ◆プロフィール
    京都大学大学院修了、博士(工学)。ペンシルバニア大学博士研究員、名古屋大学助手、北陸先端科学技術大学院大学准教授を経て、2010年より九州大学教授。その他、文部科学省学術調査官、日本学術振興会システム研究員、日本学術会議連携会員などを務める。専門は高分子化学、バイオ高分子。
     
    ◆研究紹介
    私の研究室では、バイオテクノロジーに役立つ高分子材料の開発を行っています。
    現在の医療では抗体をはじめとした生体高分子を新しい薬剤として用いて、その優れた分子認識能を利用した治療法が取り入れられています。しかし一方で、生物由来の薬剤であるため高価であったり、管理が難しかったりすることが問題となっています。抗体などは生体由来の高分子からできていますが、分子量の高い“高分子”が強くターゲットを認識する仕組みとして使われています。そこで、安価で分子安定性の高い合成高分子を用いた同じような仕組みを発揮する物質の開発を、安全性、価格、適切な応用を鑑みつつ行っています。特に、腸内細菌に対する応用について検討を行っています。

 

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  • 九州大学 大学院 農学研究院 資源生物科学部門
    准教授
    石橋 勇志 氏

     

     

    「新世代農業資材開発」

    〜必要なものを、必要な時に、必要な量だけ〜

     

     

    ◆キーワード

    農薬、肥料、バイオスティムラント、ナノ粒子、バイオマス

     

    ◆プロフィール

    九州大学大学院生物資源環境科学府博士課程修了 博士(農学)、2014年3月より九州大学大学院農学研究院 准教授。専門は作物学、植物生理学。地球環境変動下における安定的な食料生産技術の構築へ向けて、特定の研究手法に捉われず異分野の研究者の方々と協力しながら食料問題解決へ挑戦中。

     

    ◆研究紹介

    これからの食料生産は、地球環境に配慮した新たな農業資材(農薬・肥料など)が求められる中、環境変動にも対応しなければなりません。そこで、植物の生育に合わせた、「必要なもの」を「必要な時」に「必要な量」だけ「必要な場所」に、届ける技術を確立し、その技術を応用した「ナノデザイン資材」を開発しています。さらには、当資材にあった作物品種の育成や、スマート農業技術への応用展開も視野に入れています。当技術開発により、地球と共に歩む新しい食料生産を実現したいと考えています。

 

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  • 九州大学 大学院 芸術工学研究院 人間生活デザイン部門
    講師

    斉藤 一哉 氏

     

     

    「ハサミムシの翅に学ぶ革新的展開構造の開発」

     

     

    ◆キーワード

    生物模倣工学,宇宙工学,テント,膜構造

     

    ◆プロフィール

    2007年京都大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻修士過程修了、2009年東京工業大学大学院理工学研究科機械物理工学専攻博士後期課程修了、2012年東京大学生産技術研究所機械・生体系部門助教、2017年東京大学大学院情報理工学系研究科 特任講師(ERATO川原万有情報網プロジェクト)、2019年九州大学大学院芸術工学研究院講師。折紙の数理や生物模倣に基づく先進構造材料の開発に取り組む。

     

     

    ◆研究紹介

    傘や扇子などの日用品から人工衛星の太陽電池パネルまで、大きな構造をコンパクトに折り畳む技術はいろんな場面で必要とされます。ハサミムシは独自に進化した方法で昆虫の中で最もコンパクトに翅を折り畳み収納しています。この講演では折紙の幾何学と最新のデジタル・ファブリケーション技術でこの折り畳みの数理的な謎を解き明かし、人工の展開構造に応用することに成功しました。2億8千年前から変わらない昆虫界で最も洗練された折り畳みによって、革新的な折り畳み製品をデザインできます。

 

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