2005年3月20日10時53分、福岡県西方沖の玄界灘を震源とするマグニチュード(M)7.0(気象庁)の地震が発生しました。この地震により、福岡市・前原市・佐賀県の一部で震度6弱の強い揺れが観測されたほか、遠くは関東地方や韓国・中国でも地震の揺れが感じられました。震源に近い福岡市西区の玄界島では多くの家屋が被災し、福岡市街地でも建物に亀裂が生じたり、瓦が落ちたりするなどの被害が続出しました。またこの地震に伴って数多くの余震が発生しており、今後は福岡市街地を縦断している警固断層での大地震発生も危惧されています。
九州大学地震火山観測研究センターでは、学内および全国の大学研究者と共同で、この地震の観測・研究に全力であたっています。観測より得られた研究結果は、地震予知連絡会や地震調査委員会に逐次報告されるとともに、報道機関やホームページを通してみなさんに成果を還元しています。(
http://www.sevo.kyushu-u.ac.jp/2005-GENKAI/
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玄界中学校で衛星回線を使った地震観測点の設置作業。リアルタイムで地震データを地震火山センターへ電送します。
地震の強い揺れのために、1階部分が傾いてしまった玄界島の家屋。
この地震の震源域は海域でしたので、より正確に余震の位置を決めるために、海底地震計を11台設置しました。
地震で陥没してしまった道路、玄界島の港にて。
西公園での地震計アレイ設置作業.地震計アレイは,非常に密に地震計を並べて(約20m間隔でした)、地震観測をします。
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